最終回『涙のおにぎり 仮面舞踏会でいただきます』
2006年03月11日放送(最終回15分拡大スペシャル)
■最終回(第9話)あらすじ
時限爆弾の爆発と共に、海に消えてしまった食いしん坊探偵”喰いタン”高野聖也(東山紀之)。
その運命を悟った野田涼介(森田剛)は聖也のリベンジを誓い、一番怪しい結城(佐々木蔵之介)の尾行を開始する。だが結城は、涼介の動きを見透かすように『パリー』というキャバレーの近くで姿を消してしまう。
そんな中、帰国した金田一少年(須賀健太)が派手なファッションでキメた聖也そっくりのダンサーを連れてくる。その男は、趣味、嗜好などが聖也とは全く異なる人物。涼介は、その男が『パリー』で踊っていると知り、興味を抱く。
やがて、ドラマの舞台は、横浜から出航する豪華客船へと移るのだが・・・。
果たして、聖也にそっくりの男とは一体誰なのか?結城は敵なのか味方なのか?事務所のオーナーはその姿を現すのか?そして、”喰いタン”高野聖也は?
食いしん坊の名探偵”喰いタン”高野聖也(東山紀之)は時限爆弾とともに海に消えた・・・。そして未だ見つからない状況だった。
野田涼介(森田剛)は警察署までバイクを飛ばし、罠のメールを送った結城(佐々木蔵之介)に掴みかかり問い詰めるが、結城はメールは偽装だと言う。
探偵事務所ホームズエージェンシーで涼介と出水京子(市川実日子)は「もう二度と会えないの?」「喰いタンだよ!?またひょっこりでてくるよ」と慰めあうも寂しい時をすごしていた。
そこにやってくる緒方桃(京野ことみ)と五十嵐(佐野史郎)。残されていた聖也の白いコートを持ってくる。
聖也達が結城のメールをみて向かった倉庫は、麻薬取締り官が翌日捜査する予定の場所だった。「警察から情報が漏れたんだ。」と涼介。「否定はできない。」と桃。結城が怪しいとにらむが確証は無い。五十嵐が悲しみの雰囲気に号泣する。「泣くな。二人が一番辛いんだ。」と桃がしかるが、桃の表情も暗く沈んでいた。
そこへアメリカから金田一少年(須賀健太)が帰国した。聖也がいなくなった事実を知り3人は涙するのだった。
涼介は結城が怪しいと睨み探偵らしく尾行をする。そしてやはり結城が犯人であった。いわゆる「モグラ」。警察情報を逆手に取り、麻薬取引をしていたのだ。結城はキャバレー「パリー」のママと麻薬取引の日時を確認していた。
そのキャバレー「パリー」に喰いタン、高野聖也にそっくりな男がいた。ハンガーにかけられたスーツと金色の箸も・・・。結城はその聖也とそっくりな男とすれ違い「どういうことだ!?」
金田少年と木下黎(小池里奈)もその聖也にそっくりな男を見かけ、声をかけるが「聖也」と言う名前を認識していなかった。二人はその男をホームズエージェンシーに連れていく。
その喰いタンに似た男は「イベリアイベリコ」と名乗る。京子達はその男にチェロを弾かせようとしたり、聖也が大好きなご飯を食べさせようとするが、「いただきます」も言わず、一向に男は聖也らしい素振りは見せない。京子は、その男に箸を持たせるがやはり反応はない。
パリーの女主人は、数日前に公園で踊っている男を見つけ、キャバレーに連れてきたのだった。パリーに戻ったその男。京子が持たせてくれたおにぎりを見つめていると、そこに結城が様子を見にやってくる。
「前に会ったことあるよな?」
「覚えていないんです。」
そう、彼は喰いタン、高野聖也だった。・・・しかし記憶を失っていたのだ。
そして京子のおにぎりを食べた聖也は、何かを思い出したように食べ続ける。そしていつもの「喰いタンポーズ」を決めたのだった!
「お腹が空きましたね。何かありますか?」聖也がホームズエージェンシーに戻ってきた。
そしてトレンチコートに着替え、「食いしん坊探偵。略して、喰いタン」と自ら名乗った。
涼介も京子も金田少年もそろって大感激!
そして食べ物のうんちくを語る聖也に「いつもの高野さんだ・・・」と京子。3人は聖也にすがり泣くのだった。
聖也から、『パリー』で結城を見たと聞いた涼介は、記憶喪失のままのふりをして探ったらどうかと提案する。京子のお弁当に釣られてた聖也は了解する。そして名探偵喰いタンは「アール」という場所で取引があることを突き止める。
桃と五十嵐は結城の家宅捜索を申し出る。しかし山内署長(伊藤四郎)は許可を出さなかった。それは結城の背後に必ずいる、黒幕を逃さないためであった。しかし桃は「もし逃がしたら辞表を出す」と言って部屋を後にする。
そして麻薬の取引場所、「アール」がどこなのか、捜査を続ける聖也達だった・・・
最後に・・・
喰いタン、高野聖也は見事この事件を解決し香港に旅立ちます。
最後に喰いタンが残していった言葉。
【四つの誓い】
一、食事の前には手を洗う
二、お箸を正しく持つ
三、好き嫌いをしない
四、