第7話『学校給食を食いまくる!』
2006年02月25日放送
■第7話あらすじ
聖宝石強奪事件に絡んだ殺人が発生する中、高野聖也(東山紀之)が金田一少年(須賀健太)の頼みで、出水京子(市川実日子)と一緒に1週間の自由授業参観に出席する。
聖也の目的は美味しい給食をいただくこと。
だが、子供たちに好き嫌いが多いと気付いた聖也は、“もったいないお化け”の話をして、食べ物の大切さを訴える。
そんな中、警備員が、夜の校舎内で怪しい人影を見たと証言。それが“もったいないお化け”だとの噂が流れる。金田一少年は、大好きな木下黎(小池里奈)に、その正体を突き止めるよう頼まれて・・・。
【あらすじ】
金田少年は小学5年生。5年3組の教室は給食の時間だった。
”喰いタン”高野聖也のものと似たトレンチコートを着た金田少年が、胸ポケットから金のMy箸を「シャキーン」と取り出す。聖也の影響から「いただきます!」ときちんと手合わせる金田少年。給食の肉団子を頬張ると、「この肉団子にはおからが入っている」と言い当て、クラス中から脚光を浴びる。意中の木下黎ちゃんの好感度もアップだ。
調子に乗った金田少年。「学校で起こった事件は、僕が解決する。”喰いタン”の名にかけて!」とMy箸を振りかざしてポーズをとるも箸が飛んでいき、パンに突き刺さってしまう。「カッコ悪い」と黎。
一方殺人事件の状況説明をする警察署の一室。五十嵐(佐野史郎)は仕事の為に娘、黎の授業参観のことを緒方桃(京野ことみ)に言い出せずにいたが、学校の手紙が桃に見つかる。「黎ちゃんは、五十嵐に来てほしいって言ったんだろ?授業参観なんて年に何回もないだろう。」時間を作って行くように命令(?)する。
金田少年の頼みで授業参観に参加するために学校にやってきた聖也と京子。聖也は子供達作っている野菜畑を目ざとく見つけて入ってく。
「さすがの僕も人が作っているものを勝手には食べません」というものの、「美味しそう!」と目をギラつかせる。聖也を見かねた京子は聖也にバナナを与える。そこに怪しげな男近づき、5年3組の教室がどこかと教師に尋ねる。
聖也の待ちに待った給食の時間。一斉に子供たちが「いただきます」といいながらお箸を持ってシャキーンと例の”喰いタンポーズ”をとる。
好き嫌いのある子供を見て、担任教師の榊冴子(北川弘美)が食べてみるように促す。ところが授業参観に来ていたその親が、「先生は子供たちに嫌いなものも食べろと強制しているようですね。お金払っているのよ。食べようが残そうが本人の自由でしょう!?」と理不尽な抗議。「嫌いなものを無くしてほしい」と冴子が言うも、サプリメントで栄養はまかなえるなどと屁理屈で返される始末。
話は「いただきます」の例の喰いタンポーズに及ぶ。「カッコいいからやっている」と返す子供ら。ここで言う喰いタンは金田少年のこと。
殺伐としてきた雰囲気の中、本物の”喰いタン”聖也が動く。
「食事は楽しく食べましょう」と言い「いただきます」といって金田少年の残したピーマンを食べる。「うまい!」とガッツポーズを決める聖也。
これだけ喰いしん坊の聖也も昔は食べ物の好き嫌いが多かったと語る。金田少年が克服した方法を聞くと、「一君も、嫌いって言われると悲しいでしょう?ピーマン君に悲しい思いをさせたくないんです。嫌われて悲しい思いをした食べ物は、お化けになるんです。もったいないお化けです。もったいない・・・もったいない・・・」
いるわけがない、と反論を受けるも「私はいるって信じています。」と返す聖也。
その夜、怪しい人影が警備員によって発見された。そして翌朝、子供たちの野菜畑が荒されているのが発見される。
授業参観は1週間。ということでその日も給食の時間を学校で過ごす聖也。警備員が怪しい人影を見た、という子供たちの話に、「もったいないお化けかもしれない」と聖也。
さらにその夜、今度は5年3組のウサギ小屋をこじ開け、土を堀り返す人影。その翌朝、飼育されていたうさぎはいなくなっていた。
「金田君、調査して!ホームズエージェンシーの一員なんでしょう?」と黎たちに言われ喰いタンを名乗る金田少年に「調査依頼」が舞い込む。
依頼を引き受けた金田少年だったが、一人では怖いので涼介を誘い夜中に学校を見回る。そこでなぜか「食べかけのパン」を見つける涼介たち・・・。
【喰いタンの小話】
第7話のラストで、嫌いなピーマンを食べさせられる涼介。実は涼介役の森田剛さんも実際にピーマンが嫌いでした。それを知って聖也役の東山紀之さんは、アドリブで予定よりも多くのピーマンを森田剛さんに食べさせようとした。その量を見て小さい声で「多くね!?」と森田剛さんが本音をつぶやいたシーンが実際に放送された。